免疫系には「細胞性免疫モード」(TH1モード)と「液性免疫モード」(TH2モード)の2つがあって、前者はウイルスや細菌、がん細胞攻撃モードであり、後者はバクテリアや寄生虫、花粉などの進入異物質攻撃モードであることが知られています。がんと闘うにはTH1モードになる必要があります。キノコにはTH1モードの免疫細胞を刺激し、活発化する成分があることが知られています。活性化したT細胞はB細胞に信号物質を送り、B細胞はIg-G抗体を生成します。この抗体は主にウイルスなどの異細胞を攻撃します。注)
TH2モード下でも信号物質がB細胞に送られますが、B細胞はIg-E抗体を生成します。この抗体は肥満細胞に作用して進入異物質に対してアレルギー反応を起こします。アレルギー体質のかたはTH2モード優位になっている可能性が高いと判断されます。
キノコの粉は花粉症のかたに効果があることが知られています。花粉症が改善された場合はTH2モード優位からTH1モード優位へ切り替わっていることを示します。この場合も短期では効果が期待出来ず、年間を通じて利用をするのがよいでしょう。
風邪を引きやすい体質の場合も、やはりTH2モード優位なっている可能性が高いと見られます。この場合も短期間のキノコ粉末の利用では効果が出ません。
注) Ig-G抗体の働きはさらに複雑で、すべてがわかっているとはいい難い現状にあります。