携帯電話の電子メール機能はとても便利で、親との連絡やお友達とのコミュニケーションに活用されています。
しかし、この電子メールを使ったさまざまな事件や事故がおきています。
どんなことが起きているのか見てみましょう。
学生のあいだで、送り主のわからない迷惑メール「チェーンメール」が多発しています。
チェーンメールとは、メールを他の人に転送してチェーンのように人から人へとつなげていく悪質なイタヅラです。
チェーンメールの内容にはおもに3種類あります。
メールが届いたら、自分のところで止めて他の人に送るのはやめましょう。
チェーンメールは、面白半分の嫌がらせです。もし、仲のよい友達から回ってきてもキッパリと止めましょう。
携帯電話の電子メールを悪用して、見知らぬ相手から、見知らぬサイトの広告や勧誘・誘導メールが届きます。
それが、「迷惑メール」です。
迷惑メールは、悪用する業者が次々といろんな手口でメールアドレスを作ってり、メールアドレスを収集して、大量にメールを送信しています。
迷惑メールがみんなのところへ届くには2つの方法が考えられます。
携帯電話での電子メールの場合、各携帯メーカーごとに以下のように決められています。
迷惑メール送信業者は、丸(○)の部分や三角(△)のところを適当な文字や数字・記号を組み合わせて作り出したメールアドレスを使って、メールを送信しています。
作り出したメールアドレスは実在していても、していなくても送ります。
パソコンを使えば、あっという間にアドレスは作れます。
みんなが、携帯電話でホームページを見たりしたときに、掲示板へ書き込んだ内容にメールアドレスが書き込まれていると、その情報を悪用する人たちがいます。
また、迷惑メール業者が架空のプレゼント・応募アンケートのホームページを開いて、みんなが書き込んだ内容をもとに、迷惑メールを送る業者がいます。プレゼントは届かないことも多くあります。
みんなは、それぞれの個人情報をむやみに書き込まないようにしましょう。
迷惑メールがみんなにも届いたらどうしますか?
親切に「必要ありません!」ということで、返信していませんか?
迷惑メールが届いたら、絶対にどんな場合でも返信をしてはいけません。
迷惑メールに返信を行うと、迷惑メール送信業者のメールリストに追加されます。迷惑メール送信業者は適当な文字と数字の組合せでメールアドレスを作成しています。実在するかどうかわからなかったメールアドレスから返信が届けば、「このアドレスは利用者がいる!」ということがわかってしまいます。
迷惑メールが届いたら、メールのホームページリンクボタンなどクリックしたり、返信せずに、証拠のメールとして残しておきましょう。
迷惑メールの中には、「自分のメールアドレスで迷惑メールが届いた!」と驚いた人もおおいでしょう。
これは、あなたになりすましてメールを送るなりすましメールといいます。
このなりすましメールは、個人メールだけでなく有名な会社のメールアドレスのフリをして送ったり、携帯からのメールと思わせて、パソコンから送っているメールだったりします。
なりすましメールでよくある手口は、「抽選に当選しました。」や「お友達から誘いがありました。」など、いかにも誰から送られているかわかるように見せかけて、送ってくることがあります。
この場合でも、メールの返信をしたり、間違いをただす抗議メールはしてはいけません。また、メールの本文にあるURLリンクをクリックすることもやめましょう。
見ず知らずの会社から、身に覚えのないサイトの使用料の不払いやダウンロード利用料などを請求するメールが届くことがあります。
これを、架空請求メールといいます。
架空請求メールの文の中には、「支払わないと取り立てに行く。」とか「学校と親に連絡します。」というようなことも書いてあります。
もらったときは驚き、こわいと思うかもしれませんが、直ぐにメールの相手に連絡したり問い合わせたりしないで、両親や学校の先生など身近な大人の人に相談しましょう。
身に覚えのないホームページの利用料やダウンロード料は、心当たりがなければ無視をして、業者に対して内容の確認するメールを返信したり、メールに書いてある電話番号へ連絡しないでください。
また、不安な場合は両親や学校の先生に相談しましょう。
悪質な場合、警察や消費生活センターへ相談する場合もありますので、メールは削除せずに残しておきましょう。
払ってしまうと、「おどしのメールを出せば、簡単に払ってくれる」というリストに入ってしまい、よりいっそう架空請求メールが届くようになります。
金額が小額でも絶対に払ってはいけません。