携帯電話編

電子メールの場合

携帯電話の電子メール機能はとても便利で、親との連絡やお友達とのコミュニケーションに活用されています。

しかし、この電子メールを使ったさまざまな事件や事故がおきています。

どんなことが起きているのか見てみましょう。

チェーンメール

学生のあいだで、送り主のわからない迷惑メール「チェーンメール」が多発しています。

チェーンメールとは、メールを他の人に転送してチェーンのように人から人へとつなげていく悪質なイタヅラです。

チェーンメールの内容にはおもに3種類あります。

  1. 幸福を呼ぶメール
    このメールでは、誰かにメールを転送すると幸せなことが起こるというものです。逆に、送らないと不幸なことが起こるなどの内容のメールです。
  2. 恐怖をあおるメール
    このメールでは、誰かにメールを転送しないと不幸なことが起こるというものです。
  3. デマを流すメール
    特定の人を誹謗中傷するメールや、病人のための輸血依頼など良心に訴えかけるメール、携帯電話の裏技やパケット無料になるというメール。どの場合も、転送しないと何かあるかのような内容だったり、人を見下したものだったりとさまざまです。

チェーンメールが届いたらどうしたらいいの?

メールが届いたら、自分のところで止めて他の人に送るのはやめましょう

チェーンメールは、面白半分の嫌がらせです。もし、仲のよい友達から回ってきてもキッパリと止めましょう。

迷惑メール

携帯電話の電子メールを悪用して、見知らぬ相手から、見知らぬサイトの広告や勧誘・誘導メールが届きます。

それが、「迷惑メール」です。

迷惑メールは、悪用する業者が次々といろんな手口でメールアドレスを作ってり、メールアドレスを収集して、大量にメールを送信しています。

何で私のアドレスにメールが届くの?

迷惑メールがみんなのところへ届くには2つの方法が考えられます。

  1. 送信先のメールアドレスを適当な文字や数字を組合せて作成して、送信する方法
  2. みんながホームページへの書き込んだ情報を、業者がメールアドレスだけ集めて、送る方法。
メールアドレスの組合せで送るってどういうこと?

携帯電話での電子メールの場合、各携帯メーカーごとに以下のように決められています。

NTTドコモ
○○○○@docomo.ne.jp
au
○○○○@ezweb.ne.jp
ボーダフォン
○○○○@△△△.vodafone.ne.jp

迷惑メール送信業者は、丸(○)の部分や三角(△)のところを適当な文字や数字・記号を組み合わせて作り出したメールアドレスを使って、メールを送信しています。

作り出したメールアドレスは実在していても、していなくても送ります。

パソコンを使えば、あっという間にアドレスは作れます。

ホームページへの書き込んだ情報って集まるの?

みんなが、携帯電話でホームページを見たりしたときに、掲示板へ書き込んだ内容にメールアドレスが書き込まれていると、その情報を悪用する人たちがいます。

また、迷惑メール業者が架空のプレゼント・応募アンケートのホームページを開いて、みんなが書き込んだ内容をもとに、迷惑メールを送る業者がいます。プレゼントは届かないことも多くあります。

みんなは、それぞれの個人情報をむやみに書き込まないようにしましょう。

届いた迷惑メールはどうしたらいいの?

迷惑メールがみんなにも届いたらどうしますか?

親切に「必要ありません!」ということで、返信していませんか?

迷惑メールが届いたら、絶対にどんな場合でも返信をしてはいけません。

迷惑メールに返信を行うと、迷惑メール送信業者のメールリストに追加されます。迷惑メール送信業者は適当な文字と数字の組合せでメールアドレスを作成しています。実在するかどうかわからなかったメールアドレスから返信が届けば、「このアドレスは利用者がいる!」ということがわかってしまいます。

迷惑メールが届いたら、メールのホームページリンクボタンなどクリックしたり、返信せずに、証拠のメールとして残しておきましょう。

なりすましメールってあるの知ってますか?

迷惑メールの中には、「自分のメールアドレスで迷惑メールが届いた!」と驚いた人もおおいでしょう。

これは、あなたになりすましてメールを送るなりすましメールといいます。

このなりすましメールは、個人メールだけでなく有名な会社のメールアドレスのフリをして送ったり、携帯からのメールと思わせて、パソコンから送っているメールだったりします。

会社から当選メールが届くことがあるんだけど・・・。

なりすましメールでよくある手口は、「抽選に当選しました。」や「お友達から誘いがありました。」など、いかにも誰から送られているかわかるように見せかけて、送ってくることがあります。

この場合でも、メールの返信をしたり、間違いをただす抗議メールはしてはいけません。また、メールの本文にあるURLリンクをクリックすることもやめましょう。

架空請求メールには、落ち着いて対応しましょう。

見ず知らずの会社から、身に覚えのないサイトの使用料の不払いやダウンロード利用料などを請求するメールが届くことがあります。

これを、架空請求メールといいます。

架空請求メールの文の中には、「支払わないと取り立てに行く。」とか「学校と親に連絡します。」というようなことも書いてあります。

もらったときは驚き、こわいと思うかもしれませんが、直ぐにメールの相手に連絡したり問い合わせたりしないで、両親や学校の先生など身近な大人の人に相談しましょう。

届いたときはどのように対処したらいいいの?

身に覚えのないホームページの利用料やダウンロード料は、心当たりがなければ無視をして、業者に対して内容の確認するメールを返信したり、メールに書いてある電話番号へ連絡しないでください。

また、不安な場合は両親や学校の先生に相談しましょう。

悪質な場合、警察や消費生活センターへ相談する場合もありますので、メールは削除せずに残しておきましょう。

面倒だから払っちゃったほうが解決するでしょ?

払ってしまうと、「おどしのメールを出せば、簡単に払ってくれる」というリストに入ってしまい、よりいっそう架空請求メールが届くようになります。

金額が小額でも絶対に払ってはいけません。